介護の仕事の魅力・やりがいとは?
人生の大先輩の心のおおらかさに触れられる
高齢者には、その長い人生の中で、震災や戦争をくぐり抜け、苦労をされてきた方も多くいます。結婚、出産、子育ての喜びや悩み、仕事での失敗や成功、嫁姑問題、離婚、死別、お金の苦労、親の介護や死、自分の病気や老い、そんな様々な経験を乗り越えて今に至っているからこそ、小さなことでは動じないおおらかさ、言葉にしなくても伝わる思いがあります。
介護の仕事をすると、ケアが行き届いていないときなどに、「申し訳ありません」と謝ると、にっこりして「いいのよ」とおっしゃっていただけることはとても多いと思います。排泄ケアのときなどは、本当にすまなそうに、「ごめんね、大変な思いをさせて」と言ってくれることも。たとえば居酒屋で仕事をしていれば、トイレの汚物処理をすることも多いですが、「高齢者は若い人が酔って嘔吐したときと違い、とても礼儀正しい」と多くの介護職員は口を揃えます。
もちろん、高齢者にもさまざまな方がいます。すべての高齢者がおおらかだったり優しかったりはしませんし、認知症の症状で気持ちが不穏なときもあるでしょう。でも、いざ働いてみるとおおらかな高齢者の多さに驚く人が多いはずです。
人生の大先輩の心に触れること、昔の話を聞くことなどは、ほかの仕事では決して味わえない大切な学びとなります。高齢者と接する喜びをぜひ味わって欲しいと思います。
実は働きやすくて自由がきく仕事
介護業界は仕事がハードで時間の自由が利かないように思えるかもしれません。夜勤があるなど長時間労働のイメージがある人もいるでしょう。しかし、実際には決してそんなことはありません。24時間態勢での勤務が必要な現場ですから、出勤の時間帯や月の休日取得日は毎月従業員ごとに決められるのです。
日によって勤務時間が違ってくる場合が多く、不規則な勤務になってしまう一方で、「土日に出勤する代わりに平日が休める」「朝早くから出勤する代わりに16時には仕事が終わる」など、労働時間を毎月選べる点はメリットと言えるのではないでしょうか。
お子さんがいる女性にとっては、パートタイムで働ける職場がたくさんあるのも魅力のひとつ。時間や日にちの自由もききやすく、お子さんのお休みや学校行事に合わせてお休みが取れるなど、とても働きやすい職種だと思います。
キャリアアップしやすい仕事
介護の仕事は無資格から働けるものが多いですが、資格を取得すると確実に有利になり、ステップアップに繋がります。資格保有者には資格手当がつくことも多く、給与アップが見込めます。特に、介護福祉士、介護支援専門員、社会福祉士など、国家資格や公的資格を取得すると、より一層、職場が選べる立場になります。無資格でパート勤務からスタートした主婦が、資格を取得し、正社員になり、管理職になる、そんなストーリーも介護業界ではさほど珍しくないのです。
職を失うリスクが低く安定している
介護や福祉の仕事というのは、都心か地方かに関わらず、人が暮らす場所であればどこにでも存在しています。「Uターン転職」「Iターン転職」などを考えている方でも、見知らぬ土地で暮らすことになっても、職探しに困ることがほとんどありません。求人もたくさんありますので、働き方も、正社員、パート、夜勤専門、ダブルワークなど、自分の都合に合わせて選びやすいというのも魅力ですね。